特殊表現は一部分が効果的

“ 特殊表現 ” と言い方をするのが適切かどうか・・・という事もあるのですが、取り敢えずもここではそういう事で話を進めます。

作詞をするにおいて、少し書ける様になってくると、ちょっと技巧的にイケてる様な凝った文言や表現を使いたい事もしばしばあるでしょう。
その気持は分かりますし、作品に依ってはそれもいぃんじゃないか?とは思います。

しかし、問題はその程度だと当方個人的には思っておりまして・・・。

作詞 特殊表現

例えば・・・

「花も散るらん・・・」
「いと恥ずかしく・・・」


という様な、古典的な様な、和歌的な様な、文言/表現を使ったり、

「~でありました」
「~でございます」

という日常会話な口語的表現だったり、

「ラブラブラブ~・・・」
「愛して愛して愛して~・・・」
「ライラライラー、ライラライラー・・・」


という良くありそうな語句を連続したり、そういうケースです。

昔、聞き覚えのあるものとしては、
「飛んで飛んで飛んで・・・回って回って回って・・・」
という歌があったと思いますね。

これ、全体の中の一部分、サビやBメロの一部の決まった位置に数箇所、繰り返し印象づける程度なら耳に残りますし効果的だと思います。
プロの方の楽曲でも、ちょいちょい見掛ける事はありますよ。

が、当方が時々見かけるのは、アマチュアや同人サイトの掲示板等で、歌詞全体の内の半分かそれ以上かを占めているケースや、
サビの半分以上とか、一見して明らかに込め過ぎだと視えるケースです。
そしてその大半が、やり方にほぼ失敗していると視えるのです。
「~アナタに決められたくないよ~」と言われそうですが・・・。

プロの作品との違いは、読んでも/聴いてもカッコいい!とか心地良い!と思える事です。
これ、プロの作家は解っていて効果的な限りで使っているからでしょう。

しかし、まだまだ未熟なアマチュアや駆け出しの状態でやると、
そういうフレーズを組み入れる事で、「カッコいい!/いいじゃん!」と、ある種、やった気/出来た気になって多用気味になっているものです。






<<参考記事・言葉のチョイス|無闇にトレンドに乗っからない>>

しかし、実際、客観/俯瞰してみると、コケているだけなケースも結構多いです。
成功してると言っていいんじゃない?と思えるケースは滅多にありません。
多用して成功するのはよほどのベテランじゃないと難易度が高いんじゃないですかね。

特殊表現って、ある意味、スパイス的な効果だとも思いますが、一部分駆使してみるのがやはり効果的でしょう。




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