プロの現場での主である「曲先」において

プロの現場で、楽曲創りにおいては多くの場合が曲先でしょう。

まず、作曲家が創ったメロディーラインが先に出来ていて、それに合わせて作詞家が歌詞を乗っけるというケースが大半でしょう。
書く方にとっては、恐らく、歌詞を先に書く方が、考えた物語に沿って好きな事を好きな様に書けるので、きっとその方が多分、楽ですよ。歌詞を書く本人が言っているのだから、きっとそうです。

しかし、現実は、そう思い通りに行かない事の方が多いだろうと・・・。
なので、メロディー・音符の数を数えて、それに合わせて書く事が要求されます。
少しだけパズルにも似た様な文字数合わせ、音数合わせをしながら書きます。若干、興冷めしながら書く事にもなりそうです。
何となく、精神的に拘束されて書く・・・様な心境に駆られるのですが、プロの世界はそれが現実でしょう。

曲先

そして、字脚の増減を出来る様になる事。
これは、曲先で書く時に限った話ではありません。

1作品書いてから、1~2ヶ月経ってみて、数ヶ月経ってみて、改めて見直してみて、部分的に「おかしい・・・」と思った時や、講師から指摘された時や、メロディーを付けた際に、部分部分がおかしい・・・と判る時が間々あります。
その時は、言葉を削ったり足したりする訳です。が!そこで、少なからず執着心が生まれるのです。

誰しも、自分が頭を捻って生み出した言葉には、自分の子供かの様な愛着が沸く事もありましょう・・・。
それを、削る/足す、継ぎ接(は)ぎをする作業はある種、必須です。






<<参考記事・作詞講座・3年目には任意の課題が2つ用意されている>>

増減だけでなく、違う言葉に差し替える事も躊躇(ためら)いなく出来ないと、歌詞が使われない事と想像します。
折角生み出した言葉の幾つかを、削る、抹殺する事に抵抗がある様ならば、その言葉を用いてもう一つ、新たな作品を創ってしまえばいい事かもしれません・・・。

その様な、作曲家の立場、相手の立場にも立った言葉の増減も、ある意味、たやすく出来ないといけないでしょう。特に、プロの作詞家を目指すなら尚更かなと。

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